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  2. 理事長ごあいさつ

日本の医療における女性医師の果たす役割が益々重要になる中、ライフイベントである「出産・育児・介護」のために休職・退職などを余儀なくされ、キャリアの継続が困難な状況に陥る女性医師が増加することが予想されます。本法人では、院内保育室の整備や女性医師の復職を支援するために外部機関との協働による体制作りを模索するなど、女性医師がキャリアの形成あるいは維持ができるよう様々な施策を立ててまいりました。しかし、その専門性や仕事の厳しさから、十分な対応ができていないのが現状です。
おりしも、政府主導による医師の働き方改革が強く推し進められ、その一環として「女性医師等に対する支援」が掲げられました。これを機に、本法人では2018年に女性医師支援センターを設置し、必要な情報の収集や整理及び提供を行い、個の事情に応じた勤務形態の多様化を含め、総合的に女性医師のキャリア形成を支える環境を整備する取り組みを行っています。
将来的には、女性医師のみならず、男性医師、看護師やコメディカル、事務職員、さらには高齢者、障がい者にも対象を拡げ、ダイバーシティ (多様な人材を活かす戦略)を推進し、本法人で働く人々が活き活きと働くことができる組織作りを行いたいと考えております。
本法人は、教育・研究・医療のCOC(Center of community)として、サステナビリティ(持続可能性)活動を通じた社会貢献も責務の一つとして考えており、本センターの活動は本法人が共感するSDGs(Sustainable Development Goals)の17の目標にある「ジェンダー平等」の実現にも寄与すると信じています。
皆様におかれましては、今後とも女性医師・研究者支援センターにご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

学校法人大阪医科薬科大学
理事長 植木 實