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インフルエンザは単なる”風邪の一種”ではなく、時には致死的となるウィルス感染症で、特に高齢者や乳幼児、基礎疾患を有する患者様では生命に関わることとなってきます。
私たち医療従事者はインフルエンザに感染する可能性が高い集団であるとともに、ハイリスク群(患者様)にインフルエンザを伝播する可能性が高い集団であることも十分に認識し、
予防に努めましょう。

インフルエンザとは

病原体:インフルエンザウィルス
流行時期: 11月頃に始まり、1月~3月頃がピーク、4~5月にかけて減少
潜伏期間 :1~5日(平均3日間)
感染期間 :発症2日前~発症後5日
感染源・感染経路: 主に飛沫感染
感染した人の咳、くしゃみ、つばなどの飛沫とともに放出されたウィルスを、吸い込むことによって感染
ウィルスは咳やくしゃみによって約1~2m飛びます。
主な症状:突然の高熱、全身倦怠感、関節痛、筋肉痛、咽頭痛、咳、鼻水、頭痛など

インフルエンザにかからないために

◆ 予防の基本はワクチン接種
インフルエンザの予防には流行期前のワクチン接種が有効です。インフルエンザの流行時期は12月~3月下旬(ピークは1月~2月)ですので、11月頃までにワクチン接種を受けることが望ましいとされています。
◆ 手洗いとうがいをしましょう
食事や作業の前後、外出後などは十分な手洗いとうがいとしましょう。
手拭はペーパータオルや温風乾燥機が望ましく、タオルの共用は避けた方が良いでしょう。
◆ マスクの着用
マスクは気道粘膜の乾燥を防ぎ、直接飛沫による感染をある程度防ぐ効果があります。
◆ 咳エチケット
マスクがない場合、ティッシュなどで口と鼻を覆い、他の人から顔をそらして、1m離れて、咳やくしゃみをしましょう。
◆ 人ごみを避ける
流行時期は、出来るだけ外出を控えましょう。外出する場合、人ごみをさけましょう。
◆ 体力低下を防ぐ
低栄養の予防、過労防止、睡眠・休養の確保、生活リズムの維持、適切な水分補給を心がけましょう。
◆ 適度な温度と湿度を保つ
インフルエンザウィルスは低温・低湿を好むため、加湿器などで適度な温度、湿度を保つことが効果的です(22℃前後の室温、50~70%の湿度を保つことが望ましいとされています)。

罹患が疑われる症状が現れた場合、早めに受診し、治療を受けましょう。

早期の治療は自分を守るだけでなく、他人への感染を防ぐために重要です。

実習中にインフルエンザに罹患した場合

実習中にインフルエンザに疾患した場合(PDF)