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  2. 【2017年8月16日】適塾蘭

適塾というのは緒方洪庵の号「適塾斎」に由来する私塾の名前であることは御存じのとおりです。福沢諭吉(慶應大学の祖)あるいは、池田謙斎(東京大学医学部初代綜理)、佐野常民(日本赤十字社初代総裁)、長与専斎(長崎大学医学部の祖)など幕末から明治に活躍した人々を育てた塾です。この適塾の座敷中庭にリュウキュウヤブラン(Liriope spicata)が植えられています。太平洋戦争の戦火を免れた適塾の改修工事の際に、東京大学の緒方富雄先生が、枯れては困るからと、このリュウキュウヤブランを東京のご自宅に移植され「適塾蘭」と名付けられたとのことです。
日本医学図書館協会昭和56年度総会の担当校であった日本医科大学の菊地耕作先生が、緒方先生より譲り受けた適塾蘭を、前年度の総会を担当し、当時の本学学長であった山中太木博士に記念として贈られたそうです。