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【感謝のメッセージ】大阪医科大学病院へご厚志を賜りましたステークホルダーの皆様へ

法人

令和2年5月26日

感謝のメッセージ
学校法人大阪医科薬科大学
理事長 植 木  實
大阪医科大学病院
病院長 南  敏 明

大阪医科大学病院へご厚志を賜りましたステークホルダーの皆様へ

 
この度の、昨年11月に中国で発生した新型コロナウイルス感染症は、瞬く間に感染を拡げ、世界中に未曾有の事態を招きました。皆様におかれましては、この状況に大きな驚きと共に、脅威と不安を感じられたことと拝察申し上げます。
各国とも、本感染症の患者は軽症者から重症者まであり、後者では重い肺炎から脳梗塞、肝・腎不全、血管炎、ついには多臓器不全に至る多様な疾患を示すことから、重篤者ではサイトカインストームが生じる結果と推察され、これら多様な病態により多くの国で混乱と医療崩壊を起こしています。本邦におきましては、本年1月に同感染者が確認され、その後3月より東京、大阪を中心として全国的に感染が拡大し、4月16日には全国に緊急事態宣言が発出され、三密を避けることに加え、外出自粛が強く求められました。
そのような状況において、大阪医科大学病院は特定機能病院であることから、一般重症患者が多数入院する中、地域社会及び大阪府・高槻市の強い要請に基づいて、同感染者を受け入れることになり、当初は3床を、4月10日には重症者用としてICUの10床と、独立換気のできる病棟の全43床を準備し、行政に届け出を行いました。入院では軽症中等症患者15名と重症患者6名、外来では別棟の隔離室において陽性患者及び疑いのある方155名の診察が行われました。
この新型コロナウイルス感染症は、緊急事態宣言下での国民の強い自制の下、徐々に感染者数が減少し、5月22日には大阪を含め関西圏における同宣言は解除されました。本大学病院においても、同感染症による入院患者は次々に退院され、5月19日以後0人になりました。この間、本大学病院の医療従事者並びに入院患者に一人の感染者も出さなかったことは特筆すべきことであります。
扨、今回の感染症拡大では、ご承知のように、当初からご家庭においてもマスクや消毒液が手に入り難く、医療機関におきましても高機能マスク、防護服や関連する医療材料の不足に悩む中、本大学病院に対し、行政、企業団体並びに卒業生、学生保護者、患者様など多くのステークホルダーの皆様から、励ましのお言葉に加え、マスク、ガウン、フェイスシールドなどの医療物資をはじめ、薔薇、お弁当、チョコレート、ゼリーなど様々なご支援が寄せられました。これまでに賜りました温かいご厚情とご厚志に感謝し、厚く御礼申し上げます。
ここに、本大学病院における新型コロナウイルス感染症への取組と経過をご報告し、本大学病院へのご支援に心から感謝申し上げまして、御礼の詞と致します。