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大阪医科大学図書館の変遷

お知らせ

大阪医科大学の図書館は、1952(昭和27)年に新制大学に移行するために整備が開始されました。翌年12月には初代図書館長が就任にしています。当時図書館は独立した建物ではなく、大学旧本館3階の西半分にありました。この場所は大阪医科大学の前身の大阪高等医学専門学校時代から図書室として、校友会図書部と同居して利用されていました。
独立した最初の図書館棟は1956(昭和31)年に竣工しました。大学正門を入った左手にあり、3階建て4層の建物です。1階には閲覧室、図書書架、新着雑誌架、事務室等がありました。2階以上は書庫となっており2階、中2階、3階の3層に国内外の製本済み学術雑誌が収納されていました。その後の資料の増加により、棟続きの大学事務室の3階の一部も書庫とし、延べ面積は662㎡となりました。また1957(昭和32)年には、日本医学図書館協会への加盟が認められ、医学図書館として全国的な規模に達しました。1981(昭和56)年には電話回線を介したオンラインによる情報検索を、1990(平成2)年にはPCによる情報検索を開始しました。1995(平成7)年には学内LAN に接続され、電子図書館機能が追加されMEDLINEの検索サービスを学内向けに開始しました。
1965(昭和40)年の医学進学課程設置に伴い、さわらぎキャンパスにあった進学課程の校舎(現在は高槻高校の南館がある場所)の3階に図書館分室が設置されました。1973(昭和48)年には校舎の増築により1階部分に移転し、延べ面積は175㎡になりました。その後、大学設置基準の大綱化により医学部が6年制に移行し、旧医学進学課程を本部キャンパスに統合したため、2002(平成14)年に本館へ移転して分室は閉室されました。
現在の図書館の建物は本館・図書館棟として1994(平成6)年に竣工し、附属看護専門学校図書室を併設しました。地上4階地下1階の建物の、2階と3階部分全体、地階の保存書庫及び4階の展示ホールが図書館です。2階には受付、情報検索コーナー、新着図書・雑誌の書架、外国雑誌書架、閲覧席と事務室が、3階には医学図書・看護学図書・教養図書の書架、国内雑誌書架、視聴覚資料、コンピュータ室、研究個室、グループ学習室と閲覧席があり、総床面積約2,610㎡で閲覧席は250席になりました。
1990(平成11)年からは図書館目録をオープンシステム化し、インターネットを介して検索できるようになりました。また同時に、電子ジャーナル等の新しい媒体での情報提供を促進し、海外の主要な医学・生命科学分野の学術雑誌を学内で閲覧できるよう提供しています。2010(平成22)年の看護学部設置に伴い、大学と大学院レベルの看護学資料の提供もしています。
大阪医科大学の図書館の利用者は卒業生・退職者を含む学内構成員に限られていましたが、現在の図書館がオープンしてからは、地域の医師、看護師その他の医療従事者にも開放し、医学・医療の研究や学習の場を提供しています。