活動事例紹介

大阪くるみの会は、1982年に本教室の小西和孝医師(助教授(当時)。現在、阿武山こどもクリニック)と数名の患者家族とで創設された、1型糖尿病の患児および保護者からなる患者会です。会員は主に大阪府の北摂地域に在住しており、サマーキャンプやクリスマス会などを中心として様々な交流を行なっています。
本学小児科学教室では、夏季休暇中に行われる「大阪くるみの会小児糖尿病サマーキャンプ」を中心に患者会の支援を行なっています。具体的にはサマーキャンプに帯同参加し、その日程の一部で糖尿病教室を開催します。糖尿病教室は基本的な知識の習得を目的とし、1型糖尿病に関する正しい理解、より良い血糖コントロールを図るために必要なことなどを習得してもらいます。また、より実践的な知識習得にはサマーキャンプ中の血糖測定、インスリン注射手技・投与量などについて、その場でリアルタイムに指導をしています。また1型糖尿病について患児および保護者が抱えている疑問や不安などに対して、適宜、適切なアドバイスや助言を行なっています。
2023年度は8月17日から19日(2泊3日)にサマーキャンプが開催され、患者さん30名とそのご家族、医師、看護師、栄養士を含めた総数129名が参加して飯盒炊爨、ワークショップ、勉強会、ご家族と医師との座談会、キャンプファイヤーなどを楽しみました。充実した時間を参加者で共有しつつ高い満足度を得ることができました。
レクリエーションと集合写真
糖尿病キャンプ中の1型糖尿病に関する勉強会