活動事例紹介

性と生殖に関する健康管理とメンタルヘルスのサポート
【大阪医科薬科大学 看護学部】

1.性と生殖に関する健康管理
看護学部1-4年の講義科目・内容に含めており、代表的なものを以下の表と図に示します。青年期にある学生の健康管理につながるよう、また学生自身が自分のこととして考えることができるよう、教員による講義の他、学生による発表・実演(例:コンドームの使い方、ピルの内服方法)などアクティブラーニングにより行っています。


看護学部「性と生殖に関する健康管理」関連の科目と内容
学年 科目名 「性と生殖に関する健康管理」の内容
1年 母性看護学概論 リプロダクティブヘルス/ライツ、セクシュアリティ、ジェンダー、月経異常、人工妊娠中絶、性感染症、避妊、不妊、子宮頸がん、生殖補助医療など
2年 セクシュアリティと看護 ジェンダーレス、LGBT、性同一性障害、月経教育、性教育、デートDV、性暴力と性被害、緊急避妊薬など
リプロダクションと看護 卵子の老化、プレコンセプションケアなど

 

<セクシュアリティと看護>
「セクシュアリティの課題:性暴力と性被害」 講義資料

<リプロダクションと看護>
「性と生殖に関連した疾患:子宮頸がん」学生発表場面

 

2.学生や教職員に対するメンタルヘルスサポートの機会提供
学生のメンタルヘルスの不調への対応は、コロナ禍の影響もあり全国的な課題となっています。
このため、看護学部では、各チューターによる一次対応、および「学生生活の手引き」に相談先である保健管理室の連絡方法を明示し対応しています。また教職員に対しては、2022年、2023年において、看護学部教員および実習指導者を対象に、6月の実習連絡協議会後に学生のメンタルヘルス関連のFDをハイブリッド形式で開催しました。タイトルなどは以下の図の通りで、2022年度は、1)一次予防(未然防止、健康増進)、2)二次予防(メンタルヘルス不調を早期に発見し、適切な対処を行う)、3)三次予防(メンタル不調となった学生への支援など)に関連し、具体的な早期発見と対応のポイント、不調のサインなどの紹介がありました。2023年度は、傾聴の基本知識と、学生役を設定した関わり方のデモンストレーションなどの紹介がありました。いずれも、すぐに活用可能ということで、参加者からは高い評価が得られました。