活動事例紹介

難病のこどもを支援するボランティア活動【看護学部】

2020年夏、淡路島で開催する予定であった認定NPO法人主催の「難病のこども支援全国ネットワーク・サマーキャンプ」に、本学看護学部教員と学生並びに高槻中学校・高等学校教員と生徒たちがボランティア活動として参加を予定していましたが、コロナ禍を理由に直前になって中止が決まりました。
本法人では、こうした催しを支援するボランティア活動を今後も継続的に続けていくことと決めています。2021年11月、大阪市の湾岸地区、ホテル・ロッジ舞洲で、「つながろうキャンプin関西」が主催する1日交流会に本学看護学部小児看護学領域の4年生3名と教員1名が参加しました。学生は、実習の一部として、また、難病を抱え地域で生活し、なかなか外に出られない家族の交流を支えるため、学生ボランティアとして参加しました。交流会には、15家族47人、スタッフボランティア含め80人が参加され、久々に会う家族同士、ボランティアの看護師・スタッフとの交流を楽しみにされていました。
開会式の後は、セラピードッグによる優れた嗅覚を使ったおやつ探し、クリニクラウンさんによる皿回しなどの楽しいイベントが企画され、お昼には、一棟借り切って家族単位での炭火焼BBQが行われました。食事の後、学生たちは、家族同士が交流できるよう、また親御さんたちが少しでも穏やかな時間を過ごしていただけるように、きょうだいの子どもたちと一緒にクラフト制作やボードゲームをしたり、日本・ミュージックケア協会の方々によるミュージックケアなど、子どもや家族との交流を楽しみました。
参加した学生は、難病をもつ子どもたちとの関わりは初めてで、参加前は緊張している様子でした。しかし、子どもたちや家族と関わっていく中で、子どもたちや家族同士のつながり、そして、それぞれの存在が心の支えになっていると感じていました。また、常に医療的ケアを必要とする子どもたちが出かけることはたやすいことではなく、今回のような医療者がいてくれる交流会は安心して出かけられる貴重な機会であることなど、難病をもつ子どもたちや家族の様子を知り、たくさんの学びがありました。なにより、学生たちも楽しむことができ、自分たちが、子どもや家族に安心と安全を提供できる看護師となって、またこれからも交流に参加していきたいと話していました。これから看護師となる学生にとっても貴重な体験をする良い機会となりました。

 

キャンパーの子どもたち・ご家族にご挨拶

ミュージックケア

クリニクラウンとの交流