活動事例紹介

患者さんに寄り添い、食事で治療を支える活動を通じて果たす社会的責任【病院栄養部栄養課】

栄養課では、「患者さんに寄り添い、食事で治療を支えます」をモットーに栄養指導に加えて入院患者さんの栄養管理と食事提供を行っています。患者さんの食事は、1日に1,800食にもなります。また、食事の種類は22種類あり、さらにエネルギー量やたんぱく質量など細かく分かれています。
私たち自身の健康や働きがい、地球環境にも配慮しています。厨房内の作業を細分化し 、障がい者や高齢者など誰にとっても働きやすい環境づくりに取り組んで います。障がい者雇用では、支援学校の実習を受け入れ 、学校や人事課と連携してミスマッチを防ぐようにしています。配膳の準備や調理器具の洗浄など、各自の体力や能力に配慮し業務に従事してもらっています。ご入院中の患者さんからダイレクトにお手紙などご意見が届く職場でもあり、働きがいがあると感じてもらっています。  
食数が多く、食材の仕込みだけでも膨大な量になります。そこで、専門業者からのカット野菜を多く使用しています。業者選考の際には、価格だけでなく安心安全と品質、また加工で出た野菜くずの有効利用に配慮していることも大きなポイントです。現在の取引業者は、野菜くずを処理機で乾燥分解し元の1/10へ減量した後に堆肥として畑に返す取り組み を確立されています。私たちが使用しない野菜くずが、次の野菜の肥料となってくれています。  
さらに 、使用した食器やトレイは下洗いを徹底し 節水型食器洗浄機を使用して中性洗剤で洗浄しています。大量調理の業務用洗剤は、一般的に強アルカリ性を使用されることが多いのですが、河川への影響を考えて中性洗剤へと変更しました。  
すべての方に、栄養や食の大切さを知っていただきたいとの思いから、栄養教育ツールとして毎夕食の献立表の裏に「〇〇のひみつ」という栄養情報を記載しています。年齢や体調に関係なく必要な食の知識を知っていただく活動を続けています。
栄養課 ではこれからも引き続き 「社会的責任」への取り組み に励んでまいります。

 


台車を使って作業負担を軽減


作業の分業による単純化


様々な栄養情報を患者さんに提供