活動事例紹介

世界医療安全の和と輪【医療総合管理部-医療安全管理部門-医療安全推進室】

9 月 17 日は『世界患者安全の日』です。「世界患者安全の日(WPSD:World Patient Safety Day)」とは、「患者安全を促進すべく世界保健機関(以下、WHO)加盟国による世界的な連携と行動に向けた活動をすること」を目的として、医療制度を利用する全ての人々のリスクを軽減するために 2019 年 WHO 総会で制定されました。世界では毎日、約 5,400 件の死産が発生し、810 人の女性が命を落とし、6,700 人の新生児の命が失われていることから、2021年度のテーマは、“安全な妊産婦 ・ 新生児ケア”とされました。
現在、新型コロナウイルス感染症 パンデミックによる医療サービスの中断がさらに医療状況を悪化させています。特に2021 年 8 月に 新型コロナウイルス感染症に罹患した妊婦が受け入れ先の病院がみつからず、自宅での出産を余儀なくなされ、新生児が死亡するという事態が発生しました。
この様な状況を踏まえ、本院では、新型コロナウイルス感染症に罹患された重症の妊婦専用病床を確保するために専用の病床やスタッフを新たに配置し、新しい命を守るべく病院スタッフ一丸となって取り組んでいます。 また、患者安全に対する職員の関心や意識を高め、国際的な理解をさらに深めたいと考え、9 月 17 日を含む週を『世界患者安全週間』とし、病院全体で活動しました。院内にはポスターを掲示し、正面玄関と6号館入り口にイベントカラー(オレンジ色)の花を設置、職員にはオレンジ色の医療用マスクを約 1,500 枚配布、世界患者安全の日に着用しました。さらには、今年度のテーマのもと、産科・生殖医学科や新生児科による医療安全研修会をハイブリッド形式で開催し、世界患者安全の日や本院の取り組みについて理解を深めました。
『世界患者安全週間』の期間中、病院の玄関では美しい花々が患者さんやご家族達をお出迎えし、 多くの方々がお花に癒されたと思われます。又、職員が、オレンジ色のマスクを着用して業務を行うことや 研修会に参加することにより、職員の患者安全の意識や関心を高めることができました。今後もより活発な活動を実現したいと思います。

 

病院玄関に飾られた美しい花々とオレンジ色マスクの着用

医療従事者間によるコミュニケーションの徹底

医療安全研修会の光景