看護部基本方針

　大阪医科薬科大学グループは、三島医療圏において予防から在宅医療まで地域医療の中核としての役割を担っています。大学病院は、特定機能病院として三次救急を含む高度先端医療を安全に提供するとともにスーパースマートで温かい病院を目指しています。

　そのなかで私たち看護部は、「生命の尊厳を大切にした患者さん中心の看護」を基本方針に掲げ、安全で質の高い医療・看護の提供に努めています。私たち看護師の役割は、一人ひとりの患者さんに心を寄せ、その人がこれまでどんな人生を歩み、これからどう生きようとしているのかを理解すること、そしてその人らしく、その人が望む生活ができるように支援すること。看護という仕事は、人と人との関わりのなかで信頼関係を築くことから始まります。そこには、看護師である前に患者さんと同じひとりの人としての成長が必要だと考えています。患者さん一人ひとりのかけがえのない人生の一部に、もっとも身近で関わらせていただく職業を選んだ者として、私たちには、プロフェッショナルとして専門的知識・技術とともに温かい心を持ち続け、その人にとって最善となる看護を共に考え、実践するという目標があります。その目標を達成するために看護部では自律した看護師の育成を教育理念に掲げ、充実した教育環境を整備し、一人ひとりの成長を大切にしたキャリアサポートを行っています。

　私たちは看護師として、ひとりの人として成長したいと願うあなたが“きりり凛々しく輝けるように”全力でサポートします。ぜひ、あなたの目標とする看護を一緒に実践しませんか。

大阪医科薬科大学病院は阪急高槻市駅に隣接し、さらにJR高槻駅から徒歩8分という極めて交通至便の地にあり、北摂地域における地域医療の要であると共に、三島二次医療圏の最後の砦であると自負しています。現在、903床の病院として31の診療科と16の中央診療部門を2,000人余の病院スタッフが支えています。看護師さんの卒後教育を重視し、より良い教育環境と修練環境を目指して様々な取り組みが行われています。

2027年に迎える大阪医科大学創立100周年の記念事業として、「超スマート医療を推進する大学病院」を基本方針に掲げた病院新本館の建築がスタートしています。2016年に竣工した中央手術棟は、西日本有数の規模の最新設備です。そこでは、アンギオハイブリッド手術、CTハイブリッド手術やロボット手術など最新技術が導入され、年間12000例を超える手術が優秀な看護スタッフによって支えられています。

2022年7月1日、病院新本館A棟が開院しました。最新設備を導入した12 階建てで、その1 階には三次救急機能を有した大阪医科薬科大学病院救命救急センターが新設されました。“断らない救急”を掲げ、開設後の20ヵ月間に17000件を超える救急診療を行っています。最上階の12階には先進的な「がん」に特化したがん医療総合センターが配置されています。そのほか、病棟リハが有効な循環器内科・脳神経外科の各病棟内にはリハビリテーション室が設置されています。そして、2025年7月には現在建設中の病院新本館B棟が稼働する予定です。ここでは、複数診療科が融合した臓器別・疾患別センター外来、患者さんの診察や会計の待ち時間を短縮するシステムなど、患者さんと医療者双方の時間、労力の節約に貢献する工夫が取り入れられます。

コロナ前、コロナ禍を通じて、大阪医科薬科大学病院は患者さんに寄り添う医療、社会のニーズに応える医療に取り組んできました。その結果は、2021年、2022年及び2023年にNewsweek誌が発表したWorld Best Hospitalとして高い評価を受けています。2024年は、コロナ前に戻すのではなく、新しい病院の価値を創生する元年となります。これからは、皆さんの新鮮な発想とニーズが病院全体の成長の糧となります。私たちは、夢を持ち、理想を目指す看護師さんをお待ちしています。