logo

リスクマネジメントポリシー

学校法人大阪医科薬科大学が約一世紀の永きに亘って積み重ねてきた輝かしい伝統は、卒業生をはじめ、在校生、教職員、患者様とそのご家族、地域社会、その他多くのステークホルダーの皆様方のご理解やご支援の賜物であり、共に築 き上げてきた成果であると言っても過言ではありません。


本法人が次なる世紀に向けた成長を成し遂げるためには、教育・研究・診療面という極めて公共性・公益性の高い使命を着実に成し遂げるだけでなく、健全な法人経営を進める上での重要な要素となる「リスクマネジメントシステム(*)」を適切に機能させ、健全な経営を進めるとともに、社会の持続的発展に貢献していくことが求められます。とりわけ、近年、本法人の経営は、教育・ 研究活動にはじまり、大学病院など付属施設における健康診断、救命救急医療、最先端がん治療、訪問看護など、健康寿命延伸のための社会を実現のために欠かすことができない、健診活動から高度急性期医療、慢性期医療、訪問看護などに至るまで広範囲に及んでおり、対象となるステークホルダーも学生・生徒から患者様、企業、地方公共団体、地域住民など多岐に亘っています。加えて、最近の世界各地での火山活動や地震・津波、巨大台風や洪水など自然災害の多発、世界各地での戦争や紛争(軍事と経済両面での衝突)の勃発など、私達の経営環境を取り巻くリスクはますます多様化・複雑化し、未然防止の徹底と万が 一発生した場合の被害の極小化と速やかな復旧を図ることが従来にも増して重要になっています。


こうした経営環境下、私達は日々の活動や自然災害等から生ずる可能性がある多様なリスクに対し、「リスクマネジメントシステム」を適切に機能させ、法人経営上、将来において損害が発生する可能性がある「(潜在的な将来リスクを 把握するための狭義の)リスクマネジメント」の適切な管理・運営と、顕在化した災害等の危機に対する被害の極小化と迅速な復旧を目指すための「危機管理(クライシスマネジメント)」を両立させた上で適切に機能させることが求められます。


(*)リスクマネジメントシステムとは、法人経営上、将来、損害を被る可能性がある見えざるリスクを予防する「(狭義の)リスクマネジメント」と、顕在化した被害を極小化し、迅速な復旧のための対策を講ずる「危機管理(クライシスマネジメント)」を包含します。

令和4年4月
学校法人大阪医科薬科大学
理事長 植木 實