大阪医科薬科大学 サステナビリティ活動 2021
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■感染対策に係るクライシスマネジメントと将来の 不測の事態に備えるリスクマネジメントについて -新型コロナウイルス感染症(COVID-19)へ の対応- 2009年のインフルエンザの世界的大流行後に、中核市の高槻市では新型インフルエンザ対策特別措置法に基づく行動計画を策定し、新型インフルエンザ対策として帰国者・接触者外来の開設依頼を主要医療機関に行いました。また2019年には将来の新型インフルエンザの発生に備えて高槻市保健所と合同で新型インフルエンザ患者対応の机上シミュレーションを実施し、将来のパンデミックに備えた体制作りを行っていました。2020年、新型コロナウイルス感染症の世界的流行が発生しましたが、三島医療圏においては速やかに複数の帰国者・接触者外来が開設され、円滑にPCR検査が実施され、高く評価されています。 学校法人大阪医科薬科大学においては、いち早く新型コロナウイルス感染症対応本部を設置し、内外の情報共有体制を採り、大学では学長が「新型コロナウイルス感染拡大に伴う本学の基本方針」を定期的に発信し、大阪医科薬科大学病院では病院長を本部長とした「新型コロナウイルス感染症対策本部会議」を立ち上げ、院内感染の発生なく第一波への対応を行うことができました。臨床面では特定機能病院としての高度医療を行いながら、行政の要請に従い、対応するという難しい舵取りが求められました。 具体的には院内PCR検査の実施、ホテル療養施設への職員の派遣、外来および入院対応での院内感染の予防、COVID-19の感染者や対応する医療者に対する精神的ストレスに適切に対応する体制作りなどを行い、その内容は「コロナに負けるな!-OneTeam-」としてビデオメッセージにまとめホームページに公表しました(写真参照)。また仁泉会ニュースへの緊急寄稿、NHKや民放各局での出演や地域の医療機関での講演などの教育、啓発活動も行いました。現在では大阪府での医療機関の役割分担に従って協力しています。 今後はCOVID-19感染の直接的リスクに加え罹患後のADLの低下などの感染症関連リスクやCOVID-19対策による弊害を考慮しながらCOVID-19への対応を行っていきます。https://www.osaka-med.ac.jp/covid-19.html511SDG2SDG4SDG5SDG6SDG7SDG8SDG10SDG11SDG12SDG13SDG14SDG15SDG16SDG3SDG9SDG17SDG

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