大阪医科薬科大学 サステナビリティ活動 2021
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■高難度新規医療技術・未承認新規医薬品等の 導入 高難度の医療技術や新規医薬品の導入にあたっては、医療機関として十分な安全管理体制を確保することが求められます。QI管理室では、各診療科と密に連携を図りながら、これらを安全に導入出来るよう支援しています。■医療の質に関する指標の活用 安心して受診していただくために、医療の質に関する指標をまとめ、ホームページで公表しています。当院では、2019年度から、日本病院会が主催する「QIプロジェクト」に参加しています。QIプロジェクトは、「自院の診療の質を知り、経時的に改善する」ことを目的とし、医療の質を測定、評価、公表するための指標を示すことにより、各病院が自律的に運営管理できるようにするため、厚生労働省が始めた事業です。QI管理室では、各診療科・部門に対し、それらの指標を活用した医療安全や医療の質の改善活動を精力的に働きかけています。■医療安全月間 当院では、毎年、2月を医療安全月間と定め、全職員が一丸となって患者安全を第一に考え、より安全で安心な医療の提供と医療事故の再発防止ができるよう取り組んでいます。各部署で、安全な医療を提供するために必要とする業務改善や業務整理は何かを話し合い、取り組みのテーマとし、まとめたものを毎年2月に開催する医療安全研修会で発表しています(ポスター展示)。 安心して質の高い医療を受けていただけるよう、院内の医療安全管理体制を整えるのが医療総合管理部の使命です。そのため、2019年4月に病院の組織改編が行われ、医療安全推進室、QI(クオリティ・インディケーター)管理室、診療情報管理室、感染対策室の4つの室から構成される「医療総合管理部」が設置されました。本項では、医療安全および医療の質管理部門である医療安全推進室、QI管理室および診療情報管理室の活動についてご紹介します。■医療安全推進室の取り組み 特定機能病院である当院には、より高度な医療安全管理体制の確保が求められています。医療安全推進室では、QI管理室と連携し、院内で発生するヒヤリ・ハット事例やインシデント・アクシデント等の報告を集計・分析し、コミュニケーション・エラー低減の取り組み等、医療ミスを防止する活動を展開しています。また、患者さんを中心に、各専門職種がコミュニケーションを取り、診療のゴールに向けて最善を尽くす『チーム医療の実践』に取り組んでいます。■インフォームド・コンセント 医療安全推進室とQI管理室では、診療情報管理室と協同で、インフォームド・コンセント(説明と同意、IC)の適切な実施に向けた取り組みを推進しています。 『チーム医療の実践』には、患者さんがこれから受ける治療内容について、分かりやすい説明が不可欠です。ICの内容について、患者さんがきちんと理解されているかをチェックするなど、適切なICに関する活動を積極的に行っています。医療安全活動を通じて果たす「社会的責任」【医療総合管理部-医療安全管理部門-医療の質管理部門】491SDG2SDG4SDG5SDG6SDG7SDG8SDG10SDG11SDG12SDG13SDG14SDG15SDG16SDG3SDG9SDG17SDG

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