大阪医科薬科大学 サステナビリティ活動 2021
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三島南病院地域講演会(市民向け)三島南病院の職員に努めています。■高齢など、自身での通院が困難な透析患者さんには透析部門及び事務部門が連携して、病院車で送迎を行うことで医療を受ける機会を損なわないよう努めています。 その他に、研修医師、医学生、看護学生等の研修・実習受入や、中学生の職業体験学習を院内で実施するなど、人材育成・教育にも取り組んでおります。また、UR都市機構が掲げるUR賃貸住宅の「地域医療福祉拠点化」構想を基に、当院近隣のUR玉川橋団地を中心とした地域づくりを目指していく中で、健康相談会などの開催などを通じ連携を図っていくことで当院とUR賃貸住宅が連携協定を締結しております。 これまで地域で永年、培ってきた経験を基に、今後も時代の変化に対応しながらSDGsの理念に沿った大阪医科薬科大学群の一翼を担いつつ“良質で必要な健康に関わるサービス”の提供を目指していきたいと考えています。(*)レスパイト入院とは、「医療設備の整った病院が、神経難病患者やがん患者などの要介護者を対象に、医療保険で短期入院を受け入れる制度のこと」であり、被要介護者の休息を目的とした社会的入院制度です。 2025年には団塊の世代が75歳以上となるなど高齢化が進み、国の対応として“地域包括ケアシステム”構築を目指す中、地域の医療・福祉の在り方が変容しつつあります。SDGsの一つとして「目標項目3.8: Universal Health Coverage (UHC)の達成」が掲げられています。このUHCは“全ての人々が良質で必要な健康に関わるサービス(医療・福祉など)を経済的な過度の負担なしに受けることができる”とWHOでは定義しています。当院では、地域で進む高齢化への対応とともにSDGsの理念を実践していく中で、良質で必要な医療を提供するために、一般(急性期)病棟、地域包括ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟及び療養病棟を設けて病期に応じた医療をより円滑に提供できる体制を採っています。また、レスパイト入院(*)を受け入れるなど、多様な社会のニーズに応えることで地域での当院の役割を一層、果たせるよう努めています。加えて地域医療を担う病院として、大阪医科薬科大学内の各施設および地域の病院・かかりつけ医師や福祉施設などと連携を図り、患者さん紹介及び逆紹介を推進し、医療の継続に問題が生じることがないよう円滑に業務を行っています。 “良質で必要な健康に関わるサービス”の提供に向けたチーム医療の実践として、■消化器系、循環器系、糖尿病等に加えて、神経疾患(脳神経内科)、リウマチ・膠原病内科などの専門的診察を行うとともに、他の診療科間とも連携を強化しています。■大阪医科薬科大学病院リハビリテーション科医師の協力を得てリハビリテーションの一層の充実に努めています。■入院中の患者さんに対する皮膚科的ケア、口腔ケア、精神科的対応、褥瘡対応などの診療を大阪医科薬科大学病院の所属医師の協力を得て実施しています。■医師を含めた関連職種が協力し糖尿病教室を月一回、開催して啓発に努めています。■各部署が協力して地域住民を対象として健康維持・増進を目的とする様々な内容の講演会を病院内で月一回、開催しています。また、近隣の自治会の依頼を受けて病院外での講演会も実施しています。■大阪医科薬科大学病院での経験が豊富な医師を迎えて、チームによる医療安全体制の充実~急性期から回復・慢性期まで幅広い医療の提供~【大阪医科薬科大学三島南病院】新しい時代へ 共に育み チームワークで取り組む地域医療451SDG2SDG4SDG5SDG6SDG7SDG8SDG10SDG11SDG12SDG13SDG14SDG15SDG16SDG3SDG9SDG17SDG

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