大阪医科薬科大学 サステナビリティ活動 2021
41/64

「健康文化」への貢献に一層尽力しています。 今後、健診技術は画像診断技術や総合判定など加速度的な進化・高速化が期待されています。これからも、常に最新の技術と知見、蓄積してきた経験を活かし、「安全で良質な医療の提供」を目指していきます。 総務省統計局のホームページによれば、65歳以上の高齢者人口は2019年度3,588万人、総人口に占める割合は28.4%であり、人口、割合共に年々増加しています。 こうした社会環境の下、本学は「長年に亘り培った医学教育と臨床研究を基盤に、未病の発見と健康寿命の延伸に取り組み、よって健康文化に貢献する」との理念を掲げ、2009年6月にJR高槻駅隣接内に「健康科学クリニック」を開設しました。 開設から10年が経過し、年を追うごとに受診者数が増加し、2015年度以降、市民がん検診を含めた取扱い件数が2万6千件程で推移しています。 当クリニックの健診コースは、①個人を対象とした人間ドック(基本・女性・肺)と各臓器別ドック(脳・肺・心臓・肝臓・膵臓)、がん検診(乳・子宮)【32.6%】、②健康保険組合・団体・健診代行機関との契約による健診、協会けんぽとの契約による生活習慣病予防健診【30.3%】、③その他高槻市・島本町の市民健診(市民がん検診)【37.1%】、に大別され、各ステークホルダーからの幅広い要請に応じた各種健診業務を行っています。また、人間ドックのリピーター率(複数回受診)は75%を超えており、受診者から高い信頼を得ています。健診結果に基づく大阪医科薬科大学病院への2018年度の紹介件数は703例、その他かかりつけ医への紹介件数は319例と地域医療機関とも連携を密にし、受診後の健康維持・回復にも大きく貢献しています。 2019年度からは、人間ドック受診者を対象とした「保健指導」に加え、協会けんぽ契約による受診者の内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)該当者及び予備軍の方々へ「特定保健指導」による生活習慣改善の支援を開始しており、健康科学クリニックの待合室健康科学クリニック全景411SDG2SDG4SDG5SDG6SDG7SDG8SDG10SDG11SDG12SDG13SDG14SDG15SDG16SDG3SDG9SDG17SDG各種受診者割合32.6%37.1%30.3%人間ドック各臓器別ドックがん検診高槻市・島本町市民がん検診健保組合・団体協会けんぽ確かな健診技術による「未病の発見」と医療連携活動を通じた「受診後の安心」【大阪医科薬科大学 健康科学クリニック】

元のページ  ../index.html#41

このブックを見る