大阪医科薬科大学 サステナビリティ活動 2021
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インターバル速歩介入シニアコホート次世代母子コホート小型活動量計速歩が目標レベルを超えたかどうかを「祝福音」でフィードバックオーラルフレイル及び口腔内細菌叢とその後の医療費、要介護化、死亡との関連を検討妊婦の唾液採取乳児の唾液採取検査キット(コットン)を2分間口に含み採取検査キット(コットン)を2分間口腔に入れ採取口腔機能(オーラルフレイル)5年後医療費要介護化死亡口腔内細菌叢普通歩行普通歩行普通歩行速歩速歩個別処方された運動強度で普通歩行3分と速歩3分を繰り返す3分3分3分3分腔内細菌叢とこれらの関連を明らかにすることで、健康寿命の延伸を阻害する要因の解明だけでなく、小児から高齢者までをターゲットとした疾病予防に広く活用できる成果となることが期待されます。■これまでの活動の進捗状況 疫学研究分野ではこの3年間、1)高槻市在住高齢者を対象としてシニアコホートによるオーラルフレイルと健康寿命延伸を阻害する病態や疾患2)インターバル速歩介入による口腔機能改善 3)次世代コホートによる妊婦の口腔細菌叢と妊娠転帰及び児の口腔細菌叢形成の関連・評価を目的とした研究事業に着手してきました。速歩介入によって男性の口腔関連QOLの改善傾向を認め、シニアコホートは既に600名余りのベースライン調査を終え、最終的に850名を登録予定です。次世代コホートでは、2020年9月現在で妊婦とその児342組の唾液を採取し、2021年には650組の登録となります。対象者の唾液は凍結保存しており、事業は現在も進行中です。連携:高槻市(健康づくり推進課、高槻商工会議所、長寿介護課、医療給付課、市民課、子ども未来部)、サンスター(株)、高槻市医師会、高槻市歯科医師会、高槻シニアクラブ【健康寿命をのばす「たかつきモデル」事業】オミックス医療に向けた口腔内細菌叢研究とライフコース疫学研究融合による少子高齢中核市活性化モデルを基盤として 2017年度文部科学省私立大学研究ブランディング事業に難関を突破した採択課題「オミックス医療に向けた口腔内細菌叢研究とライフコース疫学研究融合による少子高齢中核市活性化モデルを基盤として」は、学長リーダーシップの下、産学官連携体制で2017年度から3年間にわたり研究活動を行い、健康寿命をのばす「たかつきモデル」事業として継続しています。本事業の目指すところは、「口腔内細菌叢研究の総合的推進」による成果を活用し、口腔内細菌叢と疾病になる前(いわゆる未病)の段階との関連を明らかにすることで、疾病予防・健康増進のためのエビデンスを提供し、研究事業の成果を産学官連携事業として社会に還元することです。 ■口腔健康・口腔内細菌叢に着目した背景と期待される成果 口腔の健康状態は、糖尿病、動脈硬化、認知症等の病気や病態との関連が示唆されています。口281SDG2SDG5SDG6SDG7SDG8SDG10SDG11SDG12SDG13SDG14SDG15SDG16SDG3SDG4SDG9SDG17SDG

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