大阪医科薬科大学 サステナビリティ活動 2021
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ます。 高校2年では、パラオでのフィールドワークを通して現地での調査や資料収集に取り組むことで、それぞれの研究課題に関する問題意識を深めます。3学期には、それぞれの課題研究論文を完成させ、校内外での発表を通して課題研究を完成させます。 高校3年では課題研究論文のテーマに基づき「アジアの人々の健康を支えるための提言書」(日本語版・英語版)を作成します。 2019年度実践例として、「グローバルヘルス概論」、「ファストファッションとフェアトレード」、「水について」、「少子高齢化について」、「食糧問題について」、「グローバルヘルスと感染症」、「ジェンダーについて」、「観光と環境問題」など、17のSDGs目標のうち16を網羅しています。 こうしたSDGs関連教育を通して、生徒がSDGsを意識しながら広く世界で役立ち活躍する人材となることを期待しています。SDGs教育の取り組み【高等学校・中学校】 文部科学省の指定を受けた高槻高等学校・中学校のスーパーグローバルハイスクール(SGH)事業は、大阪医科薬科大学との一体的な高大連携により、「グローバルヘルス」に問題意識を持ち、環境・貧困・教育など様々な観点から歴史的にも日本と関係の深いアジアの人々の健康問題に取り組むグローバル人材を育成し、さらには思考力・コミュニケーション力・リーダーシップを高めることによってバランス感覚のあるグローバルマインドを育成する教育システムの開発を目的としており、その性質上、SDGsの理念と密接に関連しています。■中学校における取り組み 中学3年では、国際人に求められる教養や論理的思考力の習得、国際保健の基本的理解、ツールとしての英語を活用した世界の諸事情(グローバルイシュー)の学習を通して、バランスの取れたグローバルマインドを身につけるように指導しています。2019年度は、ユニセフ協会から送られた資料を使用しSDGsに関する授業を行い、それをもとに夏休みの課題として「これからの社会を持続可能で、より良いものにするためにはどのようにすればよいのか、中学3年生としてできることは何であろうか」をテーマにレポートを提出させました。その際、本校卒業生で米国NPO法人コペルニク共同創設者兼CEOの中村俊裕さんの活動を参考にしながら、SDGsの理解を深めています。■高等学校における取り組み 高校1年の前半は講義を通して生徒にグローバルイシュー、特にグローバルヘルスに関する問題意識を持たせます。調べ学習やグループ学習を通して生徒が能動的に学ぶ姿勢をつくり、後半は各自が課題研究のテーマを決定の上、班に分かれて調べ学習を行います。その際、3学期の台湾研修でのプレゼンテーション(英語)発表を目標として位置づけ、中間発表等をさせる中で研究を深め、2年次のより高度な研究への足掛かりとしパラオフィールドワーク台湾研修(課題研究中間発表)261SDG2SDG5SDG6SDG7SDG8SDG10SDG11SDG12SDG13SDG14SDG15SDG16SDG3SDG9SDG4SDG17SDG

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