大阪医科薬科大学 サステナビリティ活動 2021
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中等教育の現在とこれから【高等学校・中学校】ました。 2019年度、本校は「科学の甲子園」(高校生対象)、「科学の甲子園ジュニア」(中学生対象)ともに大阪府代表校となりました。また、高校3年生は本校でのさまざまな学びの履歴を活かして難関大学の推薦入試やAO型入試に挑戦し、これまでになく多くの合格を勝ち取っています。 さらには先述の新しい教育内容に対応すべく、施設・設備を抜本的に整備いたしました。「志を育む空間」を設計コンセプトとし、学究の場である図書館、発表の場である講堂、創造の場である中庭を、学校の中心・核と位置づけ、近隣の学校をしのぐ最新の施設・設備を整え、主体性や協働性を育む多様で豊かな教育環境を創出します。 本校は、今後も時代を見据えた教育の本流を率先垂範してまいります。 本校は、2012年に「グローバルマインドをもった次世代リーダーの育成」というスクールミッションを定め、国境線を意識せず(=インターナショナルな発想ではなく)自らが「地球」という大きな船の乗組員であるという意識を持って「地球規模」での問題解決に挑むリーダーを育成するという大義を掲げました。同時に、米国・英国での「次世代リーダー養成プログラム」、スタンフォード大学と連携したオンラインプログラム、海外フィールドワーク等、グローバルリーダー育成の環境整備にも努めてきました。これらは本物と向き合うハイエンドなプログラムで、生徒は日々の学習で自分の可能性に挑戦する指向性を養いつつ参加しています。 学生時代は目立った成績でなくとも社会に出て成功する人は、学生時代に「認知能力」だけでなく「非認知能力」を継続的に伸ばしてきた場合が多いと言われています。認知能力を上回る非認知能力を身につけることで、ストレス耐性が高まり社会への適応性が高まるのです。 この能力獲得を日々の教育活動の中で担保するため、「探究学習」と「コース制」の導入に至りました。「探究学習」では生徒が興味・関心のあるテーマから特定の課題を設定し、その課題解決に向かって時間をかけ、個人やグループで実験やフィールドワークを通して学習を深めます。試行錯誤の連続で、グループ内で意見対立もありますが、このプロセスが重要であると考えています。そして、探究対象をある程度分類し、生徒が選択できる環境として「コース制」を導入しました。 「探究学習」は次期学習指導要領の大きな柱であり、早晩、全国の高等学校で導入されます。本校では一足先にこれを進め、現在では大方のご理解を得、「探究学習」と「コース制」ともに着実に推進してきた結果、徐々にその成果が見えてき高槻高等学校・中学校図書館高槻高等学校・中学校正門251SDG2SDG5SDG6SDG7SDG8SDG10SDG11SDG12SDG13SDG14SDG15SDG16SDG3SDG9SDG4SDG17SDG

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