大阪医科薬科大学 サステナビリティ活動 2021
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質の高い教育や生涯学習機会の提供と促進【大学院医学研究科/薬学部 生涯学習センター】■薬剤師の継続した自己研鑽のための支援事業 【薬学部生涯学習センター】 薬剤師を取り巻く環境は大きく変化し、チーム医療や医療安全への関わりだけでなく、地域でのセルフメディケーションや在宅医療での役割も求められています。大阪医科薬科大学ではこのような社会的なニーズに応えられる生涯学習プログラムを体系的に企画・提供する体制を整えるため、2016年度に薬学部に生涯学習センターを開設しました。 2019年度には「公開教育講座」で最新の薬物治療を学び、漢方薬を初歩から学べる「漢方薬入門セミナー」、少人数を対象として医療安全に関する問題解決能力を身につける「サテライトセミナー」や倫理的な問題について学ぶ「生命医療倫理セミナー」をそれぞれ実施しました。さらには副作用の早期発見につながる「フィジカルアセスメントセミナー」、在宅医療で活かせる技能修得を目的とした「薬剤師が実践できる褥瘡治療実技セミナー」、「無菌調製セミナー」を実施しました。サンスター(株)との共同セミナーでは、サンスター(株)による高齢者のオーラルフレイルと口腔ケアについて実技を織り交ぜた講演と本学による抗がん薬の副作用である口腔粘膜障害への対処法についての講演を行いました。 生涯学習プログラムをさらに改善し、薬剤師の要望も取り入れ、知識修得のみならず技能や態度を含めた薬剤師としての職能を総合的にスキルアップできる研修内容を提供し、地域社会における薬剤師の能力向上を支援していきます。■医科学専攻修士課程設置による リカレント教育の推進【大学院医学研究科】 社会の様々な分野で就労経験をもつ人が、スキルアップやキャリアアップに必要な知識・技術を学ぶリカレント教育は「社会人の学び直し」とも呼ばれ、近年わが国でも推奨されています。2020年4月、大阪医科薬科大学は、地域の医療・福祉の現場あるいは医療関連企業などで働く方々に、最新かつ現場に根差した知識と研究法を修得する機会を提供するため、大学院医学研究科に「医療科学コース」、「社会健康医療学コース」の2コースからなる医科学専攻修士課程(定員4名)を設置しました。 本学大学院医学研究科は、60年以上にわたり医学研究科博士課程において、医学研究者及び高度医療人の養成を通して社会に貢献してきました。修士課程の設置により、大阪医科薬科大学がより多様な人材を社会に送り出すことが可能となります。今後、修士課程での教育・人材養成の実績を積みながら、地域の行政機関や医療機器・素材メーカーなど、さらに幅広い分野からの入学者獲得を目指しています。サンスター(株)との共同セミナー「オーラルフレイルと口腔ケア指導」241SDG2SDG5SDG6SDG7SDG8SDG10SDG11SDG12SDG13SDG14SDG15SDG16SDG9SDG4SDG17SDG3SDG

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