大阪医科薬科大学 サステナビリティ活動 2017
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89地域還元 本年10月、大阪医科大学が創立90周年という輝かしい節目を迎える年に、貴法人のサステナビリティ活動冊子に第三者意見を述べることは誠に喜ばしいことと存じます。サステナビリティ活動は多くの商業団体や大学等で実践されておりますが、こうした活動を取り纏め、関係するステークホルダーの方々に知らしめる試みは大学ではあまり一般化していないと思われます。今般、貴法人の活動冊子の内容を拝見し、地域に貢献するサステナビリティ活動の先駆者としての役割を十分に果たしていると思いました。 近年、高槻市はJR特急「はるか」の停車、名神高速道路高槻ジャンクションの完成など、高槻市の発展を象徴する出来事が続いており、市政とそれを支える商業団体の交流も活発化しています。しかしながら、昭和40年代に大きく発展した高槻市は、その時期に流入した団塊の世代の人々が平成37年頃に75歳の後期高齢者に差し掛かり、平成22年と比較した後期高齢者数の割合は、全国平均の1.53倍、大阪府の1.81倍に対し、高槻市は1.93倍という超高齢化社会を迎えることになります。こうした社会環境下にあって、貴法人が「社会の公器」の役割を果たしつつ、「教育・研究・医療」活動を通じて、優秀な人材を育て、未病の予防(健診体制)から先進医療、慢性期医療を通して「健康寿命の延伸」に貢献されることは、高槻市や地域住民にとって誠に喜ばしいことです。貴法人の日々の活動に関わっている人数が、高槻市の総人口の約3.5%にも達しているという事実は、高槻市をはじめ、商業団体、市民の方々が何らかの形で貴法人のステークホルダーとしてサステナビリティ活動に関わっていると言えます。  今号は第2版とのことですが、大阪薬科大学や高槻中学校・高等学校や大阪医科大学病院の活動を含めた広範囲の活動紹介の印象があります。次号では、幾つか特長のある活動に焦点を当て、サステナビリティ活動のもたらす影響力や効果などをより具体的に紹介されることも楽しい企画になるのではと考えますがいかがでしょうか。 末筆ながら、地域社会になくてはならない存在としての貴法人のサステナビリティ活動の益々のご発展を祈念いたしますとともに、これからも職員一丸となったサステナビリティ活動を継続されることに大きな期待を寄せるものです。 地域社会に貢献する貴法人のサステナビリティ活動への期待高槻商工会議所 会頭 金田忠行

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