大阪医科薬科大学 サステナビリティ活動 2017
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64 三島医療圏がん診療ネットワーク協議会 毎月曜日のミーティング大阪医科大学BNCT共同臨床研究所・関西BNCT共同医療センターの建設地がんセンターの取り組み【大阪医科大学病院がんセンター】■治療と健康 がん対策基本法に基づいたがん対策推進基本計画を踏まえて平成25年に創設された大阪医科大学病院のがんセンターは、三島医療圏のがん診療拠点病院としての役割を果たすべく活動してきました。大学病院の役割として、三島医療圏がん診療ネットワーク協議会を主催して地域医療機関との協力体制を構築し、技術支援や最新情報を提供し、がん医療の専門的人材を育成しています。 当センターは、診療科横断的・臓器横断的な組織構築となっていますが、特に対がん戦略情報企画室と先端医療開発部門の設置が特徴です。先端医療開発部門の目玉は、次世代のがん治療とされるBNCTを開発する部門です。加速器を用いたBNCTは、我が国発祥で世界初の治療法として政府も力を入れており、来年本学で竣工した後の展開が期待されています。対がん戦略情報企画室(各診療科・各部門・各委員会からの情報を得て問題を共有して改善策を講じている)は、毎月曜日ミーティング(医師・看護師・薬剤師・ソーシャルワーカー・連携室・事務員の多職種が参加)と合わせて、診療機能・診療実績・療養の質・教育・研修・地域連携に関する問題を共有し、PDCAサイクルを展開しています。また同様に多職種が参加して、キャンサーボードや骨コンファレンスも毎月行っています。緩和ケアチームは精神科医や臨床心理士が加わって、週一回のカンファレンスと毎日の回診を行っています。そのほか、がん患者様とその家族の悩みや不安を汲み上げ、患者様とその家族にとってより良い情報提供と相談支援を行うために、がん相談支援センターを設置しています。また、多職種による患者サポートを強化するために、がんサポート外来(薬剤師外来、看護師外来)も行っています。

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