大阪医科薬科大学 サステナビリティ活動 2017
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55社会貢献研究活動改革と競争的資金獲得状況【大阪医科大学/大阪薬科大学】■技術の開発及び技術へのアクセス 大阪医科大学の研究活動活性化は、新学長のリーダーシップの下、平成27年度から本格化し、「研究戦略会議」という諮問機関の誕生からスタートしました。毎月開催される会議は、29年3月末現在で21回を数えています。何故、本学の研究活動は停滞しているのか?という素朴な疑問から議論が始まり、多くの問題について意見を出し合い、対策を進めています。 一方で、研究に関する学内組織の大規模再編を実施し、研究に関する業務を一元的に管理運営する「研究支援センター」を発足させました。改革の一環として個々人の研究の「見える化」を推進し、研究支援センターホームページに検索機能を加えており、これらの活動が、学内の研究の活性化と学外の企業、大学との共同研究促進を図る事につながっています。 また、「FD&SD教育・研究集会」(5回開催)を通じた研究者、職員、学生並びに他大学関係者との情報共有とPDCAの実践によるマネジメントシステムの展開で新たな課題を見つけるなど、活動品質の向上につながっています。こうした一連の改革活動の結果として、平成26年~平成28年の3年間における科学研究費の採択件数と採択金額が大幅に上昇しています。 大阪薬科大学における研究活動の中核をなす薬学は、化学、物理、生物などに基礎をおく総合科学であると同時に、医療、衛生、環境問題を通して人間の生命や社会と深く関わるため、人文社会科学的側面も強く合わせ持つ領域です。このため、研究活動の内容は多岐にわたります。また法人合併に伴い、これまで以上に医・薬・看での共同研究が進むような方策を模索しています。この研究活動の状況を数値として簡便に把握できるのが外部資金の獲得状況と言えます。科学研究費に代表される外部資金の獲得状況は、研究活性の指標としてよく用いられることを周知し、意識改革を図ってきました。また外部資金獲得に向けたセミナーを開催するなどの啓発を行い、件数・金額共に増加してきています。また科学研究費に応募し採択された場合には、研究費に僅かではあるが上乗せを図るような制度を導入し、積極的な応募に繋がるよう後押しを行っています。今後は、応募しない研究者に対しては研究費の減額や、科学研究費に応募したが採択されなかった研究テーマに関しても評価に応じて研究費を配分することを検討しています。1091115764科研費獲得件数・金額推移(大阪医科大学)科研費(新規・継続)採択件数科研費 交付内定金額科研費(新規)採択件数250501001502000H22年度H23年度H24年度H25年度H26年度H27年度H28年度H29年度0318313515116517716416921223833333490369545(単位万円)(単位件)20406080100120140160180241919科研費獲得件数・金額推移(大阪薬科大学)5101520253035400H22年度H23年度H24年度H25年度H26年度H27年度H28年度H29年度03153157776817620(単位万円)(単位件)51015202530大阪医科大学における科研費獲得状況の実績大阪薬科大学における科研費獲得状況の実績科研費(新規・継続)採択件数科研費 交付内定金額科研費(新規)採択件数212936232730352811512115718

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