大阪医科薬科大学 サステナビリティ活動 2017
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48 大阪医科大学の卒業生である中山太郎元外務大臣・名誉顧問の提唱により設置された「中山国際医学医療交流センター」は、近年のグローバリゼーションの流れの中で、ますますその存在価値を高めています。平成28年度には語学に堪能で海外での経験も豊富な専任教員を配置し、より一層のグローバリゼーションを目指しています。さらなるグローバリゼーションに向けた活動【大阪医科大学中山国際医学医療交流センター】■教育及び文化平成29年タイ・マヒドン大学医学部生の本学での研修平成29年医学部生のSIMPIC参加平成29年看護学部生台北医科大学での研修-----------------------------------------------グローバリゼーションの窓口としての役割-------------------------------------------------- 当センターでは、アジアの大学を中心としてカウンターパート方式で短期の学生交換留学を実施してきました。医療系の大学では各国の教育システムの違いから、単位互換を伴った学部生の長期留学が難しいという課題があります。しかし、国際化が進む現代において、学部生時代からの国際交流は今後ますます重要になってきます。また、本学の学生が海外で学ぶことと同時に本学において海外の優秀な学生と共に学ぶ経験も医療人としての大きな財産となります。当センターでは、学部留学生の積極的な受け入れを進めるため、28年度から学部留学生受け入れ体制を強化し、第1期生として29年3月からミュンヘン大学の医学部生を1年間受入れています。29年度以降は、看護学部も含めさらなる学生交流に力を入れていきます。--------------------------------------------------国際交流を通しての学び-------------------------------------------------- 当センターでは学生や教員の海外での学びを支援する制度を設けています。その支援を有効に活用し、医学部生は23年度から毎年SIMPIC(Siriraj International Medical Microbiology, Parasitology and Immunology Competition)に参加し、医学知識だけではなく海外の医学部生との交流の中で国際的視野をもった医療人としての感覚を身につけています。また、医学部、看護学部共に短期留学を行った学生は、帰国後に当センターが開催する国際シンポジウムにおいて学んできた各国の医療や医療教育について報告をしています。自らの留学経験を他国の留学生や本学の下級生たちと共有することで、学内での国際交流に一役買っています。-----------------------------------------------グローバリゼーションのゲートキーパーとしての役割----------------------------------------------- 国際交流の進展とともに学生の海外留学、留学前の語学研修や留学生の受け入れ、教員の海外派遣や海外研究者受け入れの機会もより一層増加します。それに伴い、ゲートキーパーとして受け入れた留学生や研究者及び海外へ派遣する学生・教員の安全配慮や危機発生時の対応を指導するシステムの必要性も増しています。大阪医科大学では独自の「国際交流等に伴う危機管理対応マニュアル」や「学生のための海外留学ガイドブック」を作成して危機管理システムを強化し、学生や教員が安心して国際交流を図れるよう環境整備を行っています。

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