大阪医科薬科大学 サステナビリティ活動 2017
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32大学における化学物質の管理【大阪医科大学/大阪薬科大学】 医療系総合大学における教育・研究・医療活動に欠かせない化学物質の中には、何らかの有害性を持ち、取り扱いや管理が不十分な場合、人や環境に対して悪影響を及ぼす可能性があります。昨今、化学物質による事件・事故が多発しており、社会的に化学物質の取り扱いや管理に関心が集まっています。 大阪医科大学では、化学物質に関する各種法令等に基づき、安全管理のため品質マネジメントシステムを取り入れ、PDCAサイクルを回すことにより、化学物質を継続的に適正かつ安全に管理しています。また、従来から実施している化学物質による環境汚染防止対策に加え、人への健康障害を防止するため、化学物質による身体への悪影響を事前に評価し、危険性を取り除く「化学物質リスクアセスメント」を平成28年度から新たに導入・展開しています。このように、本学では化学物質管理に関する環境・衛生に配慮した安全対策を日常的に定着させ、職員や学生に安全で安心な職場・学び舎を提供していけるよう努力しています。 大阪薬科大学は、その教育・研究の性格上、多種多様(毒物56種類、劇物204種類、合計260種類)の薬品類を使用しており、それらを適切に使用し管理することは、大学のみならず近隣への安心安全を与えることにもつながります。そこで、「環境保全委員会」では、年1回16名の委員による環境保全パトロールを実施しています。対象は、毒劇物、特定化学物質、有機溶剤等を保管している研究室や実習室、実習準備室、臨床フロアです。パトロールは、各班に分かれて対象場所に立ち入り、実験排水の処理、毒劇物、特定化学物質、有機溶剤、危険物等の保管管理状況、高圧ガスボンベ等の転倒防止措置が取られているかなどを細かくチェックします。問題指摘を受けた研究室においては、改善結果報告書の提出が義務付けられており、最終結果を教授会で報告しています。環境保全委員会では、今後も環境保全上の支障を取り除き、教職員、学生並びに周辺地域住民の生活環境の保全、向上に努めていきます。■環境PLANDOCHECKACTION管理計画管理・分析改善現状確認PDCAサイクル

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