大阪医科薬科大学 サステナビリティ活動 2017
30/92

30最新の省エネ施設がもたらす24時間の安心・快適【法人】■環境 大阪医科大学病院では近い将来の新病院全体の将来構想の第Ⅰ期工事として、平成28年1月に手術室20室・ICU16床・中央材料室・2病棟の施設を含む中央手術棟が竣工し、同年4月より本格的に稼働しました。 この建物は、24時間安定稼働を掲げた空調システム・非常時対応可能な電力システム等のライフラインを持つ最新のシステムを備えています。その他に電力設備関係と大型熱源機器関係を屋上階に設置し浸水被害による病院機能停止を防ぐように設計されています。病室の空調は、4管式のファンコイルユニット導入で、冷却加熱が個別にできるため、各室毎に冷暖房の変更が可能となっています。20室から成る手術室は、外調機とファンフィルターユニットでの温度調整を行い、クリーン蒸気による加湿制御さらに室内差圧制御を組み込み、きめ細かい空調を行います。陰陽圧切替可能手術室が1室、清浄度クラス100のバイオクリーン手術室が2室など、多種多様の手術に対応できるよう設計されています。空調用の大型熱源機である空冷ヒ-トポンプ式熱源機(空冷式モジュールチラー)は、業界トップの省エネ期間成績係数「IPLV7.0」を達成した機種を導入し、手術室関連に送る冷水・温水を作り出し安定した空調を行っています。さらにバックアップとして蒸気使用で熱交換器から温水を作り出すことができ、吸収式冷温水発生器からでも冷水・温水を送る事ができるように多重のバックアップ体制も整っています。 今後は今までの新築工事・改修工事で得た経験を三島南病院、大阪薬科大学にも活かし、法人全体でエネルギー消費を削減できるよう取り組んでいきます。 ボイラ・蒸気発生器手術室空調機

元のページ  ../index.html#30

このブックを見る