大阪医科薬科大学 サステナビリティ活動 2017
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26 避難訓練中の大阪医科大学看護学部生災害避難訓練危機管理教育と災害避難訓練(大阪医科大学/大阪薬科大学) 大阪医科大学は高槻市の中心部に位置する都市型大学であり、身の回りに多くのリスクが存在しています。そのため、特に学生に対する危機管理教育が必須となっており、近年増え続けているSNSトラブル、詐欺、飲酒事故、交通事故、迷惑行為など、多様な危機事象に遭わないように注意を喚起しています。平成28年度から危機管理教育の専門家による研修を実施するとともに、学生のみならず、教職員に対しても、研究室等の化学物質管理等の定期巡視機会を利用して、災害時の避難経路確認や地震対策情報の共有、避難訓練などを行い、防災意識の高揚と危機管理対策の強化を図っています。 一方、高槻市の郊外に位置する大阪薬科大学は、周辺からの類焼・延焼や工場施設の爆発などの危険性が少ないため、防災対策は、学内における施設と学生・教職員らの物的、人的な被害を最小限に抑えることが主となります。そこで、地震や火災等の災害時に初期活動や応急対策を円滑に行うための自衛消防隊を設置し、毎年、全学生・全教職員参加の防災訓練を実施しています。さらに、警備員による日常的な学内の巡視、定期的な職員と業者による避難路の確保等の防災管理点検、教職員による環境パトロールの実施による研究室・実習室・共同実験施設等の有機溶媒や毒劇物の管理状況の点検や避難路の確認を毎年行っています。また、東南海・南海地震等、近い将来に発生が予測される大規模災害や有事に備え、食料・飲料・災害時用のトイレや災害用保温シートなどの備蓄も進めています。さらに、高槻消防署との緊密な連携の下、学生に対する防災意識の啓発を継続し、総合的な防災対策を実施しています。事例1地震体験を実施

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