大阪医科薬科大学 サステナビリティ活動 2017
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19社会的責任事例1 大阪医科大学では、医学部・看護学部にそれぞれ学生生活支援センターが設置されています。医学部・看護学学生生活支援センターは、学生の教育に関連する事項以外の学生生活全般について助言と支援を行います(教育に関連する事項は教育センターが扱います)。具体的には課外活動支援、奨学生の選考、日常生活や健康維持に関する相談、各種ハラスメントへの対応などです。 支援は本人からの相談があってはじめて始まりますので、学生が気軽に来談・相談できる窓口として保健管理室や学年担任を用意しています。医学部では、新入生は教員1名が学生8~10名程度を担当、上級学年でも2名の担当教員を学年担任として配置しています。看護学部では、2~3名の教員が1学年5~6名の学生を3年間継続して担当し、4年生では卒業研究の指導教官が担当となり就職の支援も行っています。また、保健管理室の臨床心理士も相談窓口になっています。解決が難しい問題や悩みも少なくありませんが、大学病院や教育センターと連携を取り、必要に応じて顧問弁護士の助言も得て解決にあたります。しかし、それ以前に教員や臨床心理士に相談することで本人の気持ちが楽になり、問題解決への糸口が見つかる場合も少なくありません。 このように、医学部・看護学部学生生活支援センターは学生が学内・外で問題なく生活し、日々の勉学・実習に集中できる環境を得ることができるようにサポートしています。 大阪薬科大学では、学生が学生生活全般に関して持つ様々な悩みを解決するため、アドバイザー制度を導入しています。教員が1学年6名程度の学生を担当し、修学・進路・健康管理・精神衛生・課外活動などに関わる諸問題について相談に応じます。更に大阪薬科大学ではご家族から離れ下宿している学生が3割を超える現状を踏まえて、常日頃より学生相談室の充実を図っており、週3日間開室し、いろいろなタイプの学生に対応できるように3日間すべて違う臨床心理士の資格を持つカウンセラーが対応しています。また、なかなか相談にいけない学生のために定期的に心理テストなどのキャンペーンを行い、相談しやすい雰囲気と学生相談室の存在を知ってもらえるように活動しています。 運営に関しても学生相談室運営委員会という独立した委員会が運営方針を決めて運営しています。学生相談室運営委員会は運営委員長を中心に、学生部長・学生課長・教務部委員会・学生部委員会・キャリアサポート委員会・修学指導委員会・人権委員会から各1名で構成され、あらゆる面から学生の悩みや相談などに応じられるよう配慮しています。運営委員長は本学の精神科医の教授が務めています。本年度は全教職員を対象に、学生相談室の臨床心理士のカウンセラーが研修会の講師になり、「臨床心理士が考える学生の厚生補導時の留意点」をテーマに研修会を実施し、万全の支援体制を敷いています。「学生相談室」の役割(大阪医科大学/大阪薬科大学)大阪薬科大学「学生相談室」

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