大阪医科薬科大学 サステナビリティ活動 2017
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14ステークホルダーエンゲージメント(利害関係者との社会的結びつき) 本法人のステークホルダーは学生や保護者のみならず患者様やそのご家族など広い範囲に及びます。従って本法人の経営方針や活動は、ステークホルダーにさまざまな影響を及ぼすため、情報を適時適切に公開して共有し、ステークホルダーとの利益の相互尊重を図ります。-----------------------------------------------     行政機関・医師会など----------------------------------------------- 教育・研究活動における「文部科学省」の指針や補助金政策などは、教育機関にとって大変重要であり経営の根幹をなします。また、大学病院においては「厚生労働省」「近畿厚生局」「大阪府」「高槻市」などの行政機関や、「医師会」などのガイドラインは、国や地域と連携して医療活動を展開するために必要となります。一方、各地区の「保健所」や「消防署」などは、本法人の活動がルールに基づき適切に遂行されているかどうかを検査する立場にあり、常に法令や規則等に即した活動が求められています。----------------------------------------------- 患者様、教職員、学生・生徒、ご家族など----------------------------------------------- 医療系総合大学・学園において約5000名の学生・生徒が2大学と1中学校・高等学校で学んでいます。また、大学病院等を含め本法人で働く教職員数(含む非常勤職員)は4500名に達しています。加えて、大学病院を訪れる患者様やそのご家族の方々は、一日平均約2500名を超えており、本法人の1年の活動に関わっているステークホルダーの数は、上記の関係者だけでも400万人を超え、高槻市の人口35万5千人(平成28年1月1日付大阪府住民基本台帳)の11.3倍に達します。安全で安心な職場環境や雇用の維持を通じて果たす「社会的責任」の範囲は、ご家族の数を含めれば大変広範囲な地域社会に及んでいることになります。----------------------------------------------受験生・卒業生・保護者・取引先・寄附者など---------------------------------------------- 最優の医療系総合大学を目指す2大学と、グローバリゼーション化を推進する模範校であり、平成28年度中学校入試から男女共学制を開始した高槻中学校・高等学校の志願者数は、平成28年度実績で約9000名に上っています。その志願者を支えている保護者や高等学校・予備校・進学塾との関わり合いも大切です。 また、各学校においては、学生・生徒の精神面や生活面を支えるべく保護者の方々との率直な話し合いが出来る交流の場を設けています。さらに、取引先とはお互いの利益を尊重し、法令を順守して適正な取引をしています。取引先や保護者、卒業生の一部の方からは、「寄附者」として本法人の経営を側面から支援していただいており、その志は教育や設備の充実などに有意義に生かされています。■組織統治大阪薬科大学における「父母懇談会」の充実大阪薬科大学の社会的活動は、多種多様なステークホルダーの皆様方との関わり合いの中で成り立っています。特に在学生の保護者の皆様との関係を大切に考えて、平成19年より父母懇談会を実施しており、28年が10年目の節目となりました。 父母懇談会は保護者の団体である育友会との共催で、毎年300人を超える保護者が参加されます。全学生中32.8%の学生が下宿していることから、開催場所にも配慮し、年間5回、「本学」「梅田」「難波」「高松」「広島」で開催しています。保護者の皆様に大学の現状及び教育方針を正確にご理解いただき、日常の不安な点を解消していただくことを目的に、大学からは学長、教務部長、学生部長、キャリアサポート部長が現状を説明し、時間の許す限り保護者の皆様からいただいた質問にお事例1

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